この装置は、電気抵抗法によって、微粒子の数、径、体積を測定する装置ですが、実験センターでは、培養細胞などの細胞数の測定によく用いられています。
測定原理を簡単に紹介しますと、アパチャーチューブのアパチャー(細孔)の両側に電極板を置き、直流電圧をかけますと、電解液やアパチャーチューブなどの抵抗によって決まる一定の電流が流れます。このとき、電解液中に浮遊した試料粒子が水銀マノメーターで吸引されてこのアパチャーを通過しますと、粒子体積に相当する電解液が排除され、両電極間の電気抵抗に変化が生じます。この電気抵抗の変化量は、粒子体積に比例しますので、この変化量を電圧パルスに変え、増幅、検出して計数とサイズ測定を行うことが出来ます。もちろん、粒子径既知のマイクロビーズを用いて補正する必要があります。アパチャーの細孔径の60%の径の粒子まで測定できますので、測定試料により使い分けてください。
なお、コールターカウンターの信号を附属のチャナライザーに送ることによって、横軸に体積または粒子径、縦軸に粒子数の分布図として表示させ、プリンターに出力させることも出来ます。
最終更新日 (1997.5.16)