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医学総合特論パイオニアセミナー
第110回実験実習支援センターセミナー

ウイルスのアクセサリー蛋白質によるインターフェロン系の阻害

演 者

坂口 剛正(広島大学大学医歯薬保健学研究院ウイルス学研究室教授)

日 時

平成27年7月13日(月)17:40〜19:20

場 所

臨床講義室1

講演要旨

 パラミクソウイルス(科)は、非分節一本鎖陰性鎖RNAをゲノムとし、麻疹ウイルス、ムンプスウイルス、RSウイルス、メタニューモウイルス、ジステンパーウイルス、センダイウイルスなどの多くの病原ウイルスを含んでいる。パラミクソウイルスにはアクセサリー蛋白質と呼ばれる一群の蛋白質があり、ウイルスの最低限の増殖には必要のない非必須蛋白質であるものの、インターフェロンに対抗するなどしてウイルス増殖を亢進させ、病原性を高めることが明らかになってきている。
 マウスを宿主とするセンダイウイルスには、アクセサリー蛋白質としてV蛋白質およびC蛋白質がある。V蛋白質は、ウイルス感染細胞からのインターフェロンβの分泌を阻害する。またC蛋白質は、インターフェロン・シグナル伝達経路であるJAK-STAT経路を阻害する。C蛋白質は、ウイルス粒子形成、ウイルスRNA合成の調節にも関与する多機能蛋白質でもある。ここでは、ゲノムcDNAからのウイルス作製、免疫関連遺伝子ノックアウトマウスへの感染実験、蛋白質結晶構造解析などを用いた、アクセサリー蛋白質の研究についてお話ししたい。

                        病理学講座微生物感染症学部門・実験実習支援センター 共催


 このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています 


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Last Updated 2015/6/25