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第111回実験実習支援センターセミナー

HCNPとその前駆体タンパクから視たアルツハイマー病病態メカニズム

演 者

松川 則之(名古屋市立大学大学院医学研究科神経内科学教授)

日 時

平成27年7月31日(金)17:30〜

場 所

基礎研究棟2階 教職員ロビー

講演要旨

AD脳におけるCholinergic neuron脱落は、1970年代から指摘されており、それに基づいて治療薬アリセプトが開発された。最近、cholinergic neuronの新たな制御機構の解明研究の他、タウやAbなど分子病態との関連も指摘されており、Cholinergic pathwayへの介入が疾患修飾薬になり得るのかなど新たな視点も提案されている。我々はこれまでに、海馬可溶性成分より中隔核コリン作動性神経のアセチルコリン産生促進するペプチド(hippocampal cholinergic neurostimulating peptide: HCNP)を発見し、以下のことを明らかにしてきた。
1. 内側中隔核のChAT量を増加させる
2. 186アミノ酸の前駆体蛋白(HCNPpp)が存在する(別名:phosphatidylethanolamine-bainding protein)
3. 海馬からの分泌障害により記憶障害が生じる
4. HCNPppは、海馬神経シナプスに存在する
5. アルツハイマー病脳海馬神経細胞において、極早期よりHCNPpp発現が低下する
6. HCNPppの153Serが、PKCによってリン酸化を受ける
本セミナーでは、アルツハイマー病におけるアミロイド神経毒性・タウ蛋白凝集メカニズムとコリン仮説との関連を、HCNPとその前駆体タンパクの視点から考察してみたい。

                      分子神経科学研究センター・実験実習支援センター 共催


 このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています 


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Last Updated 2015/6/26