北田 容章(関西医科大学医学部解剖学講座教授)
令和2年1月24日(金)17:00〜18:00
基礎研究棟2階 教職員ロビー
中枢神経系の再生能は非常に乏しく、いったん傷害を受けると失われた神経機能はほとんど回復しないことが知られている。脊髄損傷では受傷者の半数以上がその後車椅子生活を強いられることから、医学的・社会的・経済的に大きな問題となる。これに対し、これまでに様々な実験的治療法が開発され、そのいくつかは現在臨床の場における治療効果が検証される段階にある。本講演では、脊髄損傷における再生阻害因子・再生促進因子等の観点から、現在試されつつある治療法の理論的背景を体系的に概論すると共に、細胞治療研究を進める上で一般的に留意すべき点や、ロボット技術やダイレクトリプログラミング技術の応用等を含めた新しい観点からの治療法の開発の方向性についても議論を行う。
神経難病研究センター神経診断治療学部門・実験実習支援センター 共催
本セミナーは、大学院博士課程「医学総合特論」の認定セミナーです |
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Last Updated 2019/12/10