医学総合特論パイオニアセミナー
第131回実験実習支援センターセミナー
飢餓応答機構と糖尿病合併症ならびに老化関連疾患との関わり
演 者
久米 真司(滋賀医科大学糖尿病内分泌・腎臓内科 講師(学内))
日 時
令和3年6月28日(月)18:10〜19:50
場 所
臨床講義棟1階 臨床講義室1
講演要旨
飢餓はあらゆる生物にとって重大な生命危機の一つであり、その克服のために多様な機能を進化、獲得してきました。その機能は細胞レベルから多臓器間ネットワークまで多様なシステムによって維持されています。飽食、高齢化時代にある我が国では、生活習慣病や老化関連疾患の増加が社会問題となっています。これまでに我々が進めてきた研究より、飢餓応答機構とこれらの病態形成には大きな関連があることがわかってきました。その中でも本セミナーでは、絶食を乗り越えるために獲得した生理的なインスリン分泌抑制機構と糖尿病初期にみられるインスリン分泌障害との関連、絶食中に生じる臓器保護機構の破綻と糖尿病合併症や老化関連疾患の発症進展との関わりについて講演させていただきます。
セミナー案内文書
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Last Updated 2021/6/1