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配置図配置ガイド

自動細胞分取解析装置について


 この装置は細胞浮遊液流にレーザー光を照射して個々の細胞の解析を連続的に行なうフローサイトメーターに細胞分取の機能を付加したものです。
 免疫蛍光染色やDNA蛍光染色を施された細胞の浮遊液がシース液のラミナーフロー中に流入されると、一個一個細胞が離れた状態の細胞流となります。この細胞流にアルゴンイオンレーザー光を照射しますと、細胞の大きさを反映する前方散乱光、細胞の表面状態を反映する90度散乱光、および、標識した蛍光色素による蛍光の3種類の光学的信号が得られます。これらの信号は検出器により電気信号に変換され、サイトグラムやヒストグラムとして表されます。
 サイトグラムは一個の細胞から得られた散乱光や蛍光の情報を二次元座標上に一個の点として表示する方法で定性的なデータを得ることが出来ます。これに対し、ヒストグラムは、X軸に蛍光または散乱光の強度を、Y軸上に対応する細胞数を置いた表示法で、定量的なデータを得ることが出来ます。また、これらの二つの表示方法を合わせて三次元座標軸上に表示することも可能です。
 このようにして得られた解析結果をもとにして、目的とする特性を持った細胞のみを分取することの出来るセルソーターとしての機能を持っています。ノズルに超音波振動を与え細胞流を液滴に変換し、細胞特性の解析結果に基づいて液滴に正または負の電荷を与え、偏光電極によって液滴の落下進路を変え、試験管に細胞を分取することが出来ます。
 用途としては、モノクローナル抗体を用いた蛍光抗体法による細胞表面マーカーの解析、DNA蛍光染色による細胞周期の解析など基礎および臨床医学両分野で広く利用されています。

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Last Updated 2005/7/1