凍結乾燥機について
凍結乾燥機は、凍結試料から水を除去する装置です。
試料を凍結させ減圧真空中に置きますと、水は液相を経ずに直接気化(昇華)しますので凍った状態のままで水分を蒸発させることができます。そして、乾燥した試料に再び水を加えますとほぼ元の凍結乾燥前の状態に戻ります。
このように、凍結乾燥は、インスタント食品で馴染みの深いもので、一般的には、試料を水に良く解ける状態にする目的で用いられますが、生体試料を取り扱う研究分野では、低温で乾燥が行なわれることから変性が少なく諸性質を保持されることから多用されます。
装置は大まかに分けますと真空ポンプ、蒸発した水分を冷やしてトラップするチャンバー室、
サンプルを入れる試料室からなっています。
注 意
- 初めて凍結乾燥機を使用されるときは担当者に連絡し、説明を受けてください。
- 初めての機種を使用するときも担当者に連絡して説明を受けてください。
- 利用は予約制です、予約表に予約して使用してください。使用後は、利用ノートに記入してください。
- 乾燥除去の対象になるのは水です。酸を含んだものや有機溶媒を含むものには使用しないでください。
- やむを得ず、酸や有機溶媒を含む試料を凍結乾燥するときは担当者に連絡してください。
- 試料には必ず氏名、所属、電話番号を明記してください。
- チャンバー内を試料で汚染させないように十分注意してください。
- チャンバーは前もって冷却しておいてください。
- 真空計が上がっていくことを確かめてからその場を離れてください。
- 停電することが分かっているときは使用しないでください。
- 使用後は、トラップの氷が解けるのを待ってドレインへ排出し、装置を清潔にしてください。
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since 1996/2/1 Last Updated 2005/7/26