1985年にSaikiらによって発表された遺伝子増幅法で、その原理は、塩基配列のわかったDNAの5’末端と3’末端に相補的な15〜20merのプライマーDNAを合成し、増幅しようとするDNAと大量の合成したプライマーを用いて、DNAの変性→プライマーの結合(アニーリング)→DNAの合成を繰り返すことで多量の同一遺伝子を合成する方法である。その後、耐熱性のDNAポリメラーゼを用いるという改良が加えられたことで、サイクルごとにポリメラーゼを加える必要がなくなり、装置による自動化が可能となった。1分子のDNAが20回この反応サイクルを繰り返せば約百万分子になる勘定になる。
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Last Updated 2005/6/20