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配置図配置ガイド

滅菌器について


蒸気滅菌器(オートクレーブ)

 オートクレーブは、病原体を扱う実験室で、滅菌をおこなうための最も基本的な機器で、密封した容器内に水を入れ100℃以上に加熱して加圧水蒸気で器具や溶液を滅菌する装置です。通常、2気圧、120℃、30分前後で滅菌処理をおこないます。
 この加圧水蒸気による滅菌は、処理後に毒性が残らないという優れた滅菌法ですので繁用されます。滅菌処理済みであることを示す表示テープが市販されておりますので使用されると便利です。ただし、高温に耐えないものはこの方法では滅菌できませんので注意してください。
 この装置は、圧力容器と水蒸気を作る熱源からできており、他に、圧力計、温度計、タイマー、安全弁などがついています。実験センターの洗浄滅菌室には2台のオートクレーブが設置してあり、すべて熱源は電気ヒーターです。
 滅菌しようとするものを専用のアミカゴに入れて処理してください。また、廃棄物で滅菌処理を必要とするもの、例えば、寒天斜面培地は、備え付けの滅菌バッグを使用してください。

注意!!
 水溶液の滅菌後、急ぐあまり缶内の温度が未だ100℃以上を示しているのに排気弁を明けて常圧に戻そうとすると沸騰します。試料を失うことになり、また、火傷を負うことがあります。缶内の温度と圧力を確認してからふたを開けてください。
 圧力調節ダイアルは触れないようにしてください。

EOガス滅菌器

 圧力容器内にエチレンオキサイドガスを満たして滅菌する装置で、通常は、ポリスチレン製の器具などのように高温に耐えないものを滅菌するのに用います。
 装置は、圧力容器とガス置換のための真空ポンプ、エチレンオキサイドガスボンベとからなり、圧力計、タイマーがついています。
 滅菌処理は、50℃前後で加圧エチレンオキサイドガス雰囲気下に数時間置き、次に、無菌空気に置換します。
 しかし、エチレンオキサイドはアルキル化剤であるので、滅菌しようとする試料が化学的に変化する可能性があることや残留ガスの問題があり、この滅菌法は万能ではないことを知っておく必要があります。

注意!!
 エチレンオキサイドガスは有毒です。空気との置換のための排気ガスは屋外に放出するようになっておりますが、ガス漏れに注意してください。

乾熱滅菌器

 乾熱滅菌器は、高温の乾燥空気を用いて滅菌するための装置で、内部の空気を加熱する熱源には、電気ヒーターや都市ガスが用いられています。
 通常、この装置は、ピペットやビンなどのガラス器具や金属製の器具の滅菌に用いられています。ピペットや小さな金属製の器具などは、アルミの専用の容器にいれて滅菌処理されます。処理時間は、180℃、4時間が標準ですが研究者によっていろいろです。また、滅菌処理効果は蒸気滅菌処理より劣ります。

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Last Updated 2005/7/1