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統合計算化学システム MOE

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MOEの紹介

統合計算化学システム「MOE (Molecular Operating Environment)」は、カナダのCCG 社(Chemical Computing Group Inc.)によって開発された分子シミュレーションプログラムです。

分子の位置やエネルギーなどを、分子動力学法やモンテカルロ法などの手法で計算して分子シミュレーションを行い、分子モデルを構築します。MOE はこの計算機能に加えて、計算結果をグラフィカルに表示する機能を備えているので、画面上で視覚的に分子を操作できます。

このようなシミュレーションを基礎として、分子の構築や立体構造解析、あるいはタンパク質-リガンド間の相互作用解析などを行うことができます。例えば、分子構造の3 次元表示、原子間の距離や角度の測定、分子の物性の計算といった基本的な操作、さらに、構築した分子に分子力場に基づいたエネルギー計算を行って可能性のある立体配座を探索し、分子の最安定構造を予測・解析する機能などがあります。
分子量に応じた分子力場が各種用意されており、低分子からタンパク質のような生体高分子に至るまで、幅広くカバーします。

タンパク質の立体構造解析では、アミノ酸配列から立体構造モデルの構築や、リガンドとレセプターの相互作用の解析、といったことが可能です。解析に使用するデータは、PDB (Protein Data Bank)のウェブサイトから目的タンパク質のPDB ファイルをダウンロードすれば、MOE 上に読み込めます。また、MOE には、リリース時に公開されている全構造データベースをMOE のデータベースフォーマット(MDB 形式)に変換したものが付属していますので、これをインストールして利用してもよいでしょう。

設置機器メーカー 型式

Chemical Computing Group Inc.・MOE (Molecular Operating Environment)

現在のバージョン情報(カッコ内はリリース日)
・2022.02(2022/7/4)
日本での販売はモルシスが行っている。

動作環境

  • マシン環境
    • Windows 11/10/8/7 64bit
    • MacOS:macOS 10.14以上
    • Linux:Linux 64bit(RHEL 6, Ubuntu 16.04, SLES 11 相当以降)(glibc 2.7以上)
  • ハードウェア必要要件
    • HDDの空き容量:10.7 GB 以上(MOE 本体のみ,データベースもインストールする場合は12.5~20 GB 以上必要)

貸出し場所

 3階 遺伝子解析室

担当者

寺戸 勅雄(Tokio Terado)(TEL 2306)
福永 祥子(Sachiko Fukunaga)(TEL 2303)
岡本 久美(Kumi Okamoto)(TEL 2302)

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Last Updated 2023/04/01