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第56回実験実習支援センターセミナー


オートファジー;21世紀にやってきたターミネーター

演 者

長浜バイオ大学バイオサイエンス学部教授 山本章嗣

日 時

平成17年10月13日(木)15:00〜

場 所

基礎研究棟2階 教職員ロビー

講演要旨

 オートファジー(自食作用)は、細胞内のタンパク質やオルガネラを分解する重要な経路の1つであり、真核細胞に普遍的に存在する。細胞が栄養飢餓におかれるとオートファジーが亢進し、その結果、細胞自身からアミノ酸などの栄養物質が供給され飢餓をしのぐことができる。約40年前に電子顕微鏡によりオートファジーが発見されて以来、その分子機構は長らく不明であったが、約10年前に酵母でオートファジーの必須遺伝子群(ATG)が発見され、哺乳類のホモログも同定されて、その分子機構の解明が可能となった。その結果、1. オートファジーが極めてユニークな分子システムであること、2. 栄養飢餓の克服に加えて、神経細胞における凝集体の除去、感染細菌の除去、腫瘍の抑制、細胞死、細胞分化、形態形成など非常に多くの役割を生体で果たしていることが最近、次々と明らかにされている。本セミナーでは、私どもの研究も含め、オートファジーの分子機構と生理機能に関するあたらしい知見について紹介したい。

 オートファジーは医学研究の各分野で最近注目を浴びてきており、今年の細胞工学6月号で特集されています。講師の山本先生はこの特集号の表紙を飾っておられるこの分野のエキスパートです。セミナーにぜひご参加下さい。(支援センター礒野)

このセミナーは大学院の講義として認定されています。

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Last Updated 2005/10/3