Dr. Peter Henry St. George-Hyslop
Professor in the Department of Medicine, Division of Neurology,
and director, Centre for Research in Neurodegenerative Diseases,
University of Toronto
平成19年5月21日(月)15:00〜
基礎研究棟2階 教職員ロビー
アルツハイマー病は、神経変性疾患の中で、最多の罹患者数を占める疾患であり、加齢が重要な危険因子であることから日本を含め高齢化が進む多くの国々で、更なる増加が予測されているが、その根本的な治療法は未だ確立されていない。Hyslop教授は家族性アルツハイマー病の連鎖解析より原因遺伝子としてpresenilinを同定し、先に報告されていたAPPの変異と共に、病因としてのアミロイド仮説の基礎となった。その後もβアミロイド産生に不可欠なpresenilin結合蛋白やSORL1等の危険因子の同定を行い、βアミロイド産生機構の詳細を明らかにしてきた。近年では、βアミロイド産生阻害等の治療に向けての研究も進められている。
本セミナーでは、現在明らかとなりつつあるβアミロイド産生の分子メカニズムに加え、βアミロイド産生調節機構、及び治療戦略についての最新のdataを紹介する。(文責 長谷川浩史)
分子神経科学研究センター 共催
このセミナーは大学院の講義として認定されています。 |
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Last Updated 2007/5/7