原口 清輝(千葉県がんセンター アニマルセンター室長)
平成19年6月15日(金)15:30 〜
基礎研究棟2階 教職員ロビー
マウス初期胚における遺伝子機能解析法として、RNAiは極めて有効な解析手段のひとつである。初期胚発生過程の形態的特徴にもよるが、2本鎖RNAの導入にはエレクトロポレーション法やマイクロインジェクション法が用いられ、これまでの経験から対象とした遺伝子の発現は特異的に阻害されている。一方、発現ベクターを用いたトランスジェニックRNAiにおいては、発生時期に関わらず個体レベルでの遺伝子機能解析が行えるという利点があるが、必ずしもRNAiが成功するとは限らないようである。これが何らかの工夫、改良を施すことにより改善されるのであれば、簡便性と実用性の面からマイクロインジェクション法によるトランスジェニックRNAiが最もふさわしい手法と考えられる。本セミナーでは、マウス初期胚発生過程における遺伝子機能解析について、種々の方法を用いたRNAiについて紹介したい。
このセミナーは大学院の講義として認定されています。 |
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Last Updated 2007/6/6