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第67回支援センターセミナー


アミロイドイメージングの現況と課題

演 者

樋口 真人(放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター・チームリーダー)

日 時

平成20年3月17日(月)17:30 〜

場 所

基礎研究棟2階 教職員ロビー

講演要旨

アルツハイマー病、パーキンソン病をはじめとする神経変性疾患においては、アミロイドβペプチド・タウ蛋白・αシヌクレインなどのアミロイド原性分子の異常に端を発し、様々なキープロセスが連鎖的に誘発され、神経細胞死に至る病理過程が発症機序として考えられている。この連鎖反応の発端であるアミロイド原性分子の異常を標的とすることで、疾患の早期診断法のみならず連鎖反応全体を鎮圧する有効な治療法がもたらされうる。アミロイドの構造的特徴であるβシートに結合する薬剤をプローブとして生体イメージングを行えば、脳内のアミロイド原性分子異常を捉えられると目され、現在数多くの研究グループや企業がアミロイドイメージング技術の開発に取り組んでいる。しかしながら生体脳内におけるプローブとアミロイドの結合様式は単純ではなく、例えばAβアミロイドの場合、MRIや光イメージングで用いる比較的高濃度のプローブが結合する部位と、放射線イメージングで用いる低濃度のプローブが主に結合する部位は異なり、しかもプローブのそれらの部位へのアクセスのしやすさがアミロイドを構成するAβのサブタイプによって大きく変わる可能性が示唆されている。また、Aβアミロイドに結合するプローブは多数存在するが、タウ蛋白やαシヌクレインのアミロイド病変に生体で高い親和性を示すプローブは限られており、さらにタウ蛋白のアイソフォーム組成によっても結合のしやすさが異なるなど、病原性アミロイドの構造的多様性が明らかにされつつある。従って、様々なプローブとアミロイドの結合性を生体イメージングにより検討することで、各種アミロイド病変が外からの診断薬や治療薬に対してどのような形で扉を開いているのかを詳細に知ることができ、アミロイドイメージング薬剤の特異性や抗アミロイド治療薬剤の有効性を増すための強力な手がかりが得られると期待される。このような検討を効率よく行うためには、疾患モデル動物とそのイメージング技術の確立が不可欠である。

分子神経科学研究センター神経遺伝子解析分野 共催


このセミナーは大学院の講義として認定されています。

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Last Updated 2008/2/25