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第75回実験実習支援センターセミナー


臨床医学に活かされる解剖学
:Clinical Gross and Neuroanatomy

演 者

永島 雅文
(埼玉医科大学 医学部 解剖学教授)

日 時

平成22年7月9日(金)16:00 〜

場 所

基礎研究棟2階 教職員ロビー

講演要旨

 埼玉医科大学の統合カリキュラム「人体の構造と機能」コースは、構造系(解剖学)、機能系(生理学)、臨床系の教員が連携して授業を分担している。
 講義の前半では構造系実習と神経系ユニットの授業を中心に、埼玉医大における解剖学教育の実践と基本的な考え方を紹介する。このほか課外活動として夏期学生受入プログラム「臨床解剖セミナー」を企画し、自主学習の機会を設けている。特に外科系教員による模擬手術は得難い学習機会であり、解剖学実習室は、解剖学者と臨床医、指導医と研修医、さらに学生との対話の場となる。
 講義の後半では、私自身が行なった神経解剖学と肉眼解剖学の研究の過程が、臨床医学の教育に反映されていることを紹介する。前者は発生段階の錐体路を構成する軸索や成長円錐の形態と行動に関する研究であり、後者は肉眼観察の調査から個体差(構造の多様性)に関わる病態仮説を検討した仕事である。様々な研究体験が形態学の基本概念に対する理解を深め、講義や実習の場で学生に語る内容に、確実にフィードバックされていると実感している。
 臨床解剖学という学問分野では、教育と研究は表裏一体のものであり、解剖学者と臨床医との対話がその原動力となる。医療に携わる者が理解を深め技術を高めるために、解剖学実習室は繰り返し基礎を学べる場であるべきと考える。

解剖学講座(生体機能形態学)・実験実習支援センター 共催

このセミナーは大学院の講義として認定されています。

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Last Updated 2010/6/23