斎藤 尚亮
神戸大学バイオシグナル研究センター分子薬理分野 教授
滋賀医科大学分子神経科学研究センター神経細胞動態部門 客員教授
平成14年5月15日(水)16時から
基礎研究棟2階 教官ロビー
プロテインキナーゼC(PKC)をはじめとするリン酸化酵素は多くの情報伝達系で中心的な役割を果たしているが、多くのリン酸化酵素 にはサブタイプが存在し、各リン酸化酵素分子がどの細胞機能にどのような機序で関与しているかは未だ明らかではない。我々はGFP融合 型PKCを用いたPKCトランスロケーション(ターゲッティング)機構の研究により、各PKCサブタイプは、細胞特異的、サブタイプ特異的、 かつ、刺激特異的に標的にターゲティングすることが示され、PKCをはじめとするリン酸化酵素には刺激に応じて、目的とする基質タンパク 質へとターゲッティングする機能がプログラムされていることが示唆された。この事実は、多岐にわたる細胞機能がPKCによって調節される 分子機構にはこのPKCターゲティングの多様性が寄与していると考えられる。今回、PKCのターゲッティング機構のライブイメージングに ついての最近の知見を述べる。
分子神経科学研究センター・生化学第二講座 共 催
なお、このセミナーは大学院の講義として認定されています。 |
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Last Updated 2005/7/21