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第45回実験センターセミナー


代謝型グルタミン酸受容体遺伝子操作マウスの解析

演 者

饗場 篤
  神戸大学大学院医学系研究科 医科学専攻生命医科学領域 分子細胞生物学講座細胞生物学分野 教授

日 時

平成14年5月29日(水)16時から

場 所

基礎研究棟2階 教官ロビー

概 要

 三量体Gタンパク質と共役する代謝型グルタミン酸受容体1型(mGluR1)はシナプス伝達、シナプス可塑性に関与しており、mGluR1ノッ クアウトマウスは、小脳失調、運動協調の異常を示す。また、ノックアウトマウスでは登上線維-プルキンエ細胞シナプスのシナプス除去に 異常があり、平行線維-プルキンエ細胞シナプスの長期抑圧が欠損していた。一方、mGluR1トランスジーンをノックアウトマウスに導入し、 プルキンエ細胞特異的にmGluR1を発現させたマウス(mGluR1レスキューマウス)では小脳長期抑圧、登上線維の多重支配の除去が正常に 復活し、ローターロッド試験を用いた運動協調能もmGluR1タンパク質の発現量に依存し復活した。また、このマウスではノックアウトマウ スで大きく低下した自発運動量が野性型と同程度に復活し、プルキンエ細胞以外の部位でのmGluR1の機能を運動を用いた学習実験で初めて 検討できる機会を得た。このマウスを用いた瞬目反射条件付け実験および海馬依存性学習実験によるmGluR1のプルキンエ細胞および他の領 域での機能について報告する。


分子神経科学研究センター・生化学第二講座 共 催 


なお、このセミナーは大学院の講義として認定されています。

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Last Updated 2005/7/21