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第17回実験センターテクニカルセミナー


演題1:受容体をターゲットとする創薬手法の開発
    −疾患で変化するリガンドの探索と同定−
演題2:Low-abundance proteinsをターゲットとする創薬手法の開発
    −疾患で変化するバイオマーカの探索と同定−

演 者

株式会社プロトセラ 膜タンパク質&リガンド解析センター
     デバイス開発ユニットリーダー   李 良子

日 時

平成16年12月14日(火) 15:00〜16:30

場 所

基礎研究棟2階 教官ロビー

概 要

 株式会社プロトセラは、1.膜タンパク質ライブラリ化技術、2.膜タンパク質・リガンド結合技術、
3.高速プロテオーム解析技術を 基盤技術として持ち、膜タンパク質受容体を分子標的にした疾患特異的な医薬品開発を事業目的としているベンチャー会社です。
 本セミナーでは、その事業内容と、一次元電気泳動法で分離したタンパク質を、染色染色、消化、切断、抽出工程を経ずに直接質量分析できる BlotChipTMを使用する高速プロテオーム解析技術の紹介があります。

演題1:受容体をターゲットとする創薬手法の開発
    −疾患で変化するリガンドの探索と同定−
 株式会社プロトセラは、医薬品に高度に求められる安全性と効力を重視する創薬をサポートします。当社は膜タンパク質受容体を 分子標的にした疾患特異的な医薬品開発を事業目的としています。本日は、受容体と結合する生来のリガンドを疾患と正常群で網羅的に探索、 同定する機能性プロテオーム解析法についてご紹介いたします。当社の基盤技術は、1.膜タンパク質ライブラリ化技術、2.膜タンパク質・リ ガンド結合技術、3.高速プロテオーム解析技術から構成されます。当社の創薬手法によって、膜タンパク質ライブラリとリガンドライブラリ (合成ペプチド、臓器由来天然ペプチド等)が一度に反応して複数種類の複合体を形成させることが可能となりました。本手法を利用して、 疾患と正常群における受容体に結合するリガンドのディファレンシャル解析を行うことにより、ある疾患に特異的なリガンドの特定、構造決 定(アミノ酸配列決定)がハイスループットに実現できるようになりました。

 

演題2:Low-abundance proteinsをターゲットとする創薬手法の開発
    −疾患で変化するバイオマーカの探索と同定−
 殆どの生物において、ゲノムから予想されるタンパク質の80%がlow-abundance proteinsと呼ばれる、種類の豊富な微量タンパク質から 成っています。当社技術では、2D-MS/MS、LC-M/MS、2D-DIGE、ICAT法に比較して、被解析サンプルに対する一切の前処理(血清中 の主要なタンパク質の除去、標識化、酵素消化等)が不要で、一次元電気泳動法で分離したタンパク質を、染色、消化、切断、抽出工程を経ず に直接質量分析用チップ(BlotChipTM)に電気転写し、即座に質量分析が可能となります。その結果、現行2D-MS/MS法では極めて困難視 されていた、分子量が1〜30kDaのペプチド領域でディファレンシャル解析、オンチップ構造決定(同チップ上でのPMF法並びにMS/MS法) が実現されました。本日はBlotChipTMを使用する高速プロテオーム解析技術に付きご説明させていただきます。

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Last Updated 2005/6/22