演 者:ブルカー・ダルトニクス株式会社
セミナー:平成26年2月13日(木)14:00〜15:30
場 所:基礎研究棟2階 教職員ロビー
イメージングというキーワードから想像されるものとして、医療で用いられているCT、MRIやPETなどの可視化法が挙げられます。いずれも非破壊分析であり、臨床現場でも広く応用されております。1994年以降、上記とは異なる可視化法として、質量分析を用いたイメージング質量分析が開発されるようになりました。この分析法は破壊分析の一つですが、物質固有の質量を用いて可視化させるため、詳細な局在を捉えることが期待できます。試料となる生体組織切片をX,Y軸で等間隔ピクセル状に分析を行う、2次元での可視化法です。近年、様々なイオン化法および分離分析法を組み合わせた質量分析装置による可視化が試みられていますが、その中でもMALDIとTOF-MSを組み合わせたイメージングMSの報告が多くなっています。可視化のターゲットとなる物質は、ペプチド、タンパク質、脂質および薬物など非常に多彩です。本講演では、日々様々な開発が行われ、急速に進化し続けている分析方法の一つであるイメージングMSに関して、その概論、試料調製法、質量分析装置、応用例についてご紹介いたします。並びに、組成分析からLC-MS測定まで対応可能な精密質量測定装置micrO-TOFシリーズの最新情報もご紹介いたします。
このセミナーは大学院の講義(実習・演習系)として認定されています。 |
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Last Updated 2014/1/28