日 時:平成28年11月29日(火)16:00〜17:00
場 所:基礎研究棟2階 教職員ロビー
株式会社島津製作所
創薬の現場や臨床応用を目指した基礎医学の研究においては、研究の目的・サンプルの性状を踏まえ、最適な実験系の構築は不可欠であり、様々なタイプの分析装置が活躍しております。Imaging One-Stop Applicationは、複雑な生体現象を明らかにする目的で、同一のサンプルに対して、異なった原理/手法を用いて各種物質の分布情報を検出するのに加え、それらの物質の総量を測定して変動解析を行うことで多面的な解析を行い、新たな知見を見出すというアプローチです。近年特に研究の進捗が著しいメタボロミクスの分野において、組織切片を直接サンプルとして使用し、物質の分布計測を可能とする質量分析イメージング技術との併用が、注目を集めています。このImaging One-Stop Applicationの実例として、蛍光イメージングプローブを投与したマウスに対して、肝臓組織切片に対して行った質量分析イメージング結果とともに、肝臓組織における代謝変動をLC-MS及びGC-MSで評価した結果をご紹介致します。
本セミナーでは、NIR-II (1000 nm以上)領域の波長を用いた近赤外蛍光イメージングシステム、イメージング質量顕微鏡、顕微ラマンイメージングといった様々なイメージング観察に、LC-MS/GC-MSを用いたメタボロミクス解析、さらに走査型プローブ顕微鏡、バイオ医薬品凝集性評価システムを用いた物性解析と連携させた分析をご紹介致します。
本セミナーは、大学院(博士課程)「医学総合特論」の認定セミナーです |
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Last Updated 2016/11/10