理研播磨研究所 メンブレンダイナミクス研究グループ 谷口寿章
ヒトゲノム解析がほぼ終了したいわゆるポストゲノム時代において、膨大なゲノム配列の知識を活用し、 ネットワークとしての細胞の全体像を捉えるゲノム生物学は、今後のライフサイエンスの中心となって行く。 プロテオミクスは、すべての遺伝子の集合としてのゲノムにならって、ある時点にそれぞれの細胞において どの様な蛋白質の集合、プロテオームが発現され、機能を果しているかを網羅的に解析する学問である。 ゲノムデータベースの充実と、質量分析法の進歩により、微量蛋白質の網羅的解析がどの様にして可能になったか。 そのような解析が、生物学や医学に今後何をもたらすか。プロテオミクスの現状と今後の展望について紹介する。
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Last Updated 2005/8/5