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ウイルスベクターを用いた糖尿病の遺伝子治療


小島 秀人(放射線基礎医学講座)

 糖尿病は主として自己免疫による膵β細胞の破壊によりインスリンの絶対的欠乏が原因で生じる1型糖尿病と、 種々の原因による末梢でのインスリン感受性の低下を起点として生じる2型糖尿病に分類される。2型糖尿病はその初期には 膵β細胞からのインスリン分泌の障害は軽度であるが、病態の進行に伴ってやがて顕著な分泌障害が生じ、インスリン治療を 余儀無くされることも多い。現在では新しいインスリン製剤の開発により、比較的良好な血糖コントロールが可能とは成っているが、 合併症の進行は完全には阻止できていない。今日、我が国は成人の10%以上が何らかの糖代謝異常を有するという異常な状況が 生じており、失明、透析、動脈硬化性疾患の主たる原因が糖尿病となっていることを考えると、糖尿病を治癒に導く新しい方策の 開発が急務の課題である。私達はウイルスベクターを用いた発生工学的な手法によるβ細胞作成のための遺伝子治療法の開発を 目指している。未だ、不完全ではありますが、これまでの結果をお話させて頂きます。

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Last Updated 2005/6/22