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統計学演習

喜多 義邦(マルチメディアセンター)


 現在、EBMという言葉が広く使われるようになった。EBMとはいったい何か。 SackettはEBMを「医療者の経験や直感に依拠した医療ではなく科学的に正しい方法で実証された証拠に基づく医療を行うための方法論である。」と定義した。この方法論を実践するためには臨床上の問題点の把握、問題点を解決すると考えられる研究成果の収集、収集した研究成果の信頼性の評価、そして妥当な研究成果の臨床への応用というプロセスが必要であるといわれている。このプロセスの中の「 収集した研究成果の信頼性の評価」とは、収集した研究の方法論が科学的に正しい方法かどうかということを判断することであり、そして示された研究結果にバイアスや交絡、あるいは因果の逆転など判断に誤りを引き起こすような要因が入っていないかどうかを見極めることである。こうした評価を的確に行うには疫学の方法論に関する正しい知識と生物統計学に関する深い知識が必要となる。このことは、臨床医だけでなく、研究成果を供給する医学研究者にももちろん必要なことである。
 本講座ではその第一歩として、まず収集データの基本統計量(記述統計;平均値、分散、クロス集計など)の算出方法を模擬データを用いて経験する。次に、統計学的推定、仮説検定について解説し、計算を経験する。さらに、種々の疫学的方法論に必要な統計量について解説するとともにその算出方法を模擬データを用いて経験する。そして、バイアスや交絡そして因果の逆転など結果の評価に誤りをもたらすような要因をどのように結果から取り除くかについて解説するとともに、模擬データを用いて計算を試みる。
 なお、演習として、模擬データの解析は統計ソフトSPSSを用いて行う。
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Last Updated 2005/8/18