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蛍光免疫組織化学法

相見 良成(解剖学)


免疫組織化学法は抗体をプローブとして組織内のターゲット分子と反応させ、この抗体を適当な方法で可視化することによりターゲット分子の組織中での局在を顕微鏡像として観察する方法である。近年、種々の抗体や関連試薬が市販され容易に入手出来るようになり、形態学を専門とする研究室のみならず様々な分野の研究施設で本法が用いられ、もはや生命科学研究の「基本手技」と呼べるほど広く普及している。なかでも複数の抗体を同時に用いる多重免疫染色法は、抗体標識のための蛍光物質や共焦点レーザー顕微鏡などの改良により飛躍的に簡便になった。しかしながら反面、その手軽さゆえに、本来なされるべき最適条件の追求や、結果の妥当性の吟味などがおろそかになってきてはいないだろうか。不十分な、時には誤った結果が、世界的レベルの雑誌に掲載されることすらまれではない。

本講義では、かような過ちを回避するため、免疫組織化学法の基礎のみならず、各ステップにおける実践的な注意点やコツなどに重点をおいて解説することによって、より正確で質の高い結果を得るための戦術の習得を目指す。さらに実際の標本を用いて多重蛍光免疫組織化学法の原理や方法を供覧し、同時によりよい結果を得るためのデジタル画像の基礎知識について解説する。

免疫組織化学法-実践的ポイントのいろいろ
   組織の固定法
   抗体の選び方
   抗体の濃度
   特異性の検討
   落とし穴のいろいろ 等

共焦点レーザー走査顕微鏡を用いた多重蛍光免疫組織化学法の実際
   原理
   画像の取り込み
   デジタル画像の基礎知識
   画像処理 等
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Last Updated 2005/8/4