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WAVEシステムを使って何が解るか

辻 啓子(内科学)

 WAVEシステムとは、高速液体クロマトグラフィー(DHPLC)を用いて、遺伝子変異を検出するシステムです。準備に手間がかからないことと、一度に多くのサンプルが解析できることから、近年、遺伝子検索の主流として用いられています。また、検出したい遺伝子領域にあわせた条件が設定できるため、検出頻度は比較的高いといわれています。
 我々の研究室では、WAVEを使って遺伝性不整脈の病因となる遺伝子変異を検索しています。これまでに多くの変異を検出し、病気発症のメカニズムを解明してきました。具体的には、以下の手順で研究を進めています。

1)患者の血液からゲノムを抽出する。
2)病因となる遺伝子を分割してPCR増幅する。
3)WAVEを用いて遺伝子変異を検出する。
4)シークエンスを読んで遺伝子変異を決定する。
5)検出した遺伝子変異の機能を解析する。
6)研究結果から病因を探り、治療を検討する。
  講演では3)に重点を置き、1)から6)までの研究の流れを説明します。

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Last Updated 2006/8/7