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ヒューマン・サンプルの取得と長期保存・保存検体を活用した
研究の事例

喜多 義邦(社会医学講座・福祉保健医学)

1. 生体試料の取得に必要な手続き
 調査対象者から生体試料を採取する際にはインフォームド・コンセント(IC)が必要となる。これまで、われわれが実施してきた様々な疫学研究の経験を基に、対象者の募集からICの取得、その後の調査対象者への倫理的な対応などについて詳細を示す。

2. 生体試料の長期保存に必要な設備とシステム
 本学では本年1月よりヒューマンサンプルリソースルーム(HSR)が実験実習支援センター内に設置され、運用が開始されている。本施設は、ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針、疫学研究のための倫理指針、臨床研究に関する倫理指針に基づいて設置されており、各指針の関連する部分について解説する。そのうえで、本施設の設備を説明するとともに管理システムを説明する。

3. 検体の長期保存と活用例
 生体試料の長期保存の方法およびその管理方法について解説する。また、生体試料の活用については、コホート研究で収集された生体試料を用いて一般に行われるNested case-control studyについて実例をもとに解説する。

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Last Updated 2007/8/15