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機器分析入門2
〜走査型電子顕微鏡(SEM)の活用法他〜

小松 直樹(生命科学講座・化学)

 トップダウンとボトムアップ、このごろよく耳にするフレーズである。ナノテクノロジーにおいては、ナノの領域への筋道を示す言葉としてすっかり定着しているが、学問の特徴を表現する言葉としても有用である。
 私が専攻する化学は、物質の構造と物性に関する学問であり、その研究対象は、分子である。本学門領域において、分子、あるいは、いくつかの分子からなる超分子へのアプローチは、常にボトムアップである。一方、生物学は、生き物という比較的大きなものを扱う学問であったが、その基本原理を知る上で、次第により小さな構成単位を扱うようになり、それが、分子生物学、あるいは、生物化学という学問領域の発展につながっている。まさにトップダウンの流れである。そして当然の帰結として、医学、生物学を学ぶ方々の中で、生命現象を分子レベルで理解しようとする研究者の割合は、次第に増えていると思われる。まさに、医学、生物学のトップダウンの流れの中で、化学のセンスが必要となってきているのである。
 本講義では、化学の分野で用いられる分析機器が、分子のどのような性質に対応しており、その分析により分子に関するどのような情報が得られるかについて学ぶ。また、サブミクロン、あるいは、ナノオーダーの形態分析に強みを持つ、走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いた生体試料分析についても、実例を交えながら、解説する。

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Last Updated 2007/8/6