TOPページに戻るサイト内を検索するサイトマップリンク
機器部門RI部門配置図セミナー産学連携学内向け
過去のセミナー支援センターセミナー支援センター特別講習会支援センターテクニカルセミナー支援センター交流会

実験用カニクイザルの飼育管理と取扱、飼育の中で発症する疾患

中村 紳一朗(動物生命科学研究センター)
土屋 英明 (     〃      )
鳥居 隆三 (     〃      )

 サル類は遺伝的にヒトと近縁であること、解剖学的ならびに生理学的特徴がヒトと類似すること等から、医科学研究に非常に有用な動物種である。一方で、実験動物として汎用されているげっ歯類よりも大型で、動きも俊敏であることから、取扱いには特別なトレーニングが必要である。またヒトと近縁であることは、ヒト、サル間の人獣共通感染症が非常に多いという欠点ともなり、必ず微生物学的封じ込めを考慮に入れた上で、取扱いをする必要がある。さらに医科学実験では、野生の状態と異なり、個別ケージ飼育となるため、飼育環境を整えるための特別な配慮が必要である。
 しかしそれ以上にサル類を用いた実験では、サル類でないと得られない、インパクトの大きいデータが得られることが多く、ヒトへの応用までの距離がより近い、というメリットもある。
 動物生命科学研究センター(動物センター)はカニクイザルに特化した施設を持ち、また実験動物の中でもサル類を専門とする教員ならびに技術職員が在籍している。この講義では、1)サル類を用いた医科学研究を行うために必要な飼育管理、取扱いの概要、2)サル類を用いた医科学研究結果を評価するために必要な、背景にあるサル類の特徴、疾患を紹介する。滋賀医科大学で研究を実施される受講者が、サル類を用いた医科学研究をより身近なものと感じていただくこと、そして将来的に動物センターにてカニクイザルを使って実験を行っていただけることを考え、講義を進めていきたい。


前へ 先頭へ
Copyright (C) Central Research Laboratory. All right reserved.since 1996/2/1

Last Updated 2010/7/23