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液体シンチレーションカウンターの使用法とデモンストレーション
―シンチレーション計測法の基礎―

前田 利長・福堀 順敏・小山 由起子・中瀬 拓也
(実験実習支援センター)
協力:えのきエンジニアリング


 大学共通研究施設アイソトープ実験センターには、さまざまな測定装置が設置されています。トレーサー実験を手法として用いられる研究では、主に3H、14C等のβ線、125I、51Cr等のγ線で標識された標識化合物が用いられます。これらの放射線量を測定するために、センター内に設置されているシンチレーション測定装置が使用されます。
 シンチレーション計測は、放射化された核種エネルギーが蛍光体分子に衝突して蛍光を発する発生されたフォトン(光子)は光電子増倍管(PMT)でエレクトロン(光電子)に変えて検出する方法です。しかしβ線、γ線のシンチレーション測定はエネルギーの弱く直接に測定できません。検出の際、サンプルの状態、サンプル調製、等で色々な障害が起こるからです。
 測定装置の結果値としてCPM(Count Per Minute)で表示しますが、測定結果に正確な答になりません。正確な結果値を求めるには測定CPMを補正しなければなりませんので、 測定最終結果はDPM(Disintegration Per Minute)を求める事が必要ですのでシンチレーション計測法を知る事が大変重要です。シンチレーション計測法の基礎では、その他色々な測定する時に起こる原因と補正についても理解する事を目的としており、正しい測定結果値を求める指針になると思います。

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Last Updated 2017/7/31