今年2001年に、ヒトゲノムの解読がほぼ終わり、概要が発表された。本格的にポストゲノム時代が到来し、
従来のようにある病気の原因遺伝子をクローニングしDNAシーケンシングを行いDNAの塩基配列を決定していく時代から
、すでに解読されたゲノム情報から、
コンピューターのパターン認識で遺伝子とおぼしき配列から機能を推定しその遺伝子産物であるタンパク質の機能解析を
通じて役割を明らかにしていく「逆遺伝学( reverse genetics )」の時代になろうとしている。しかしながら、
DNAシーケンシングによるDNAの塩基配列の決定は、今後も、一塩基置換による多型(SNP)の解析、タンパク質発現のための
プラスミドの解析等通常の技術として大いに利用されるであろう。
この講習会では、初学者向けに、DNAシーケンシング技術の原理、実験実習機器センターに設置されているDNAシーケンサーと
DNAシーケンシング技術の変遷の関係の解説、DNAシーケンサーのDNAフラグメント解析等への応用法の紹介を行う。
また、併せて、SNP解析法についても紹介する。
午前 10:00〜12:00
<講義>
滋賀医科大学 実験実習機器センター 洲崎雅史
「DNAシーケンシング技術の原理と変遷」
DNAシーケンシング技術の原理
DNAシーケンシング技術の変遷
実験実習機器センターに設置されているDNAシーケンサー
DNAシーケンサーのDNAフラグメント解析等への応用法
午後 13:00〜16:00
<講義>
滋賀医科大学 生化学第二講座 上山久雄
「SNPs(スニップス,一塩基多型)のSNAPShotキットを用いた解析」
<実演と見学>
滋賀医科大学 実験実習機器センター 洲崎雅史
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Last Updated 2005/8/5